「徳の差引勘定」

 人に喜んで頂くと、こちらに徳がでてきます。

 徳ができると運が良くなって自分の思うことが思うようになってきます。

 ツキに乗ると、何をしても不思議なほどうまくいきます。

 徳がなくなるとツキが落ちて運が悪くなり何をやっても上手く行きません。

 人が喜んで頂いたらこちらに徳ができるのですから、こちらが一番ありがたいことなのです。

 しかし徳は貯金と同じように、使えばすぐになくなってしまいます。

 少しでもぜいたくをしたりして、いい思いをしていると、徳は見る見る減っていきます。

 差引きマイナスになると、早く徳を積まなければまたすぐ困ることが起きてきます。

 借金のある人は、だいたい徳もマイナスになっている人のようです。 

 徳がなくなるとガソリンの切れた自動車のようなものです。 

 自由が一つずつなくなってだんだんと身動きができなくなっていきます。

 人を助ける心になるだけでも徳はすぐにできます。

 人に喜んでいただきたいとか人を助けさせていただきたいと思っていると、そういうチャンスが心通りに必ずやってくるものです。

 天の帳簿には、差引勘定はきちっと記されているはずです。

余れば返す、足らねば貰うと天は言う