「人類最後の宗教」

 地球がだんだんと小さくなり、どんなに遠い外国でも、電話やインターネットでお隣さんのようにお付き合いができるようになりました。

 世界十カ国語を同時通訳で携帯電話で話す時代が到来しました。

 音楽やスポーツには国境がないように、人間はみな兄弟として差別なく仲良く暮らす時代が始まりました。

 しかし、遅れているのは心の豊かさです。

 自己中心的な狭い心では、人を理解する力がないから、いつまでも争いは絶えません。

 自分だけが正しいと思い込み、そしてあなたはこうあるべきですというのが争いの原因です。 

 あなたは素晴らしいと言い合えば争いは起こりません。

 花は白でなければいけないというのではなく、どんな色もそれなりの美しさがあるように、人間の素晴らしさにもいろいろあるはずです。

 そのいろいろな素晴らしさを理解できる人のことを心の豊かな人というのではないでしょうか。

 そうした全ての人に共通する人間の基本があるはずです。

 それを説くことのできる宗教が人類最後の宗教ではないでしょうか。

基本がしっかりしていなければ永遠の栄えはない