戦争はいつなくなるのか

                                                                                  「賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ」といいます。
 人間も動物も、愚か者ほど自分のわずかな経験からの思い込みで生きています。
 賢者ほど自分の思い込みを疑い多くの他人の経験を知りたがります。
 歴史から学ぶと言うことは、大勢の人々がみんなで確認したことを判断の基準にするから間違いは少ないはずです。
 子供のけんかは、自分のわずかな経験だけを頼りにしているから、一方的な激しい思い込みで物を言います。
 それを「井の中の蛙、大海を知らず」というのでしょう。
 歴史から学ぶことの方が、正しいとするならば、まず自分が正しいと思いこんでいることほど実はおかしいのではないかと思う、その謙虚さが人間には必要なことかもしれません。
 子供のけんかも大人のけんかも国と国との戦争も、争いはすべて思い込みから始まるものであるからです。
 自分の思い込みだけで、ものを言う人は危うい人です。多くの他人の経験によく耳を傾ける人が正しい判断のできる人なのではないでしょうか。
 情報社会はますます進みます。今後人類がいっそう進化していくとすれば、他人のいろいろな言葉がよく聞こえるような、大きな耳へと人類は進化していくのではないでしょうか。
 戦争のない世界は、その時に生まれていくものかもしれません。
 
 



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