環境が人をつくる

                                                                                   人間を狼の中で育てると狼のようになった例があるといいます。
   また、五人家族に生まれた赤ちゃんに、おじいちゃんおばあちゃん達がそれぞれに英語、仏語、独語、中国語、日本語と五ヶ国の言葉で話しかけていると、子供は五ヶ国語をしゃべれるようになるといいます。
   信仰のある家庭で育てると、子供は信仰深い子になり、情深い家庭環境なら情深い子に育ち、薄情な家庭に育てば薄情な子になります。
   人間は説教によって良くなるのではなく環境しだいで良くなる影響のほうがはるかに大きいのではないでしょうか。
   子供に家事分担をして何か一つ責任を持たせると、学校の勉強がよくできるようになるという誠に不思議なことがあるといいます。
   職場でも、責任を持つほど人間が大きくなっていきます。
   諺に「豚もおだてれば木に登る」というのがあるように、人間も褒められていると自信がついて、とんでもない力を発揮するようになるものです。
   人は誰でもみな隠れた才能を必ず持っているもので、ちょっとしたことから新しい自分を発見することがあります。
   それが人に目にとまって褒められたりすると、新しい興味と自信がわいてきます。
   いつも褒められていると豚のように木に登るようなことをやってくれることが人間にもあるのではないでしょうか。
   世に有名になった人達には陰でそうしたことが時々あるのかもしれません。
 
 



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