友を信じよ

                                                                                 豊臣秀吉は、「友を信じよ、信じ過ぎるな」と言いました。
 豊臣秀吉は、大変な親思いの人であったので、「親を信じよ信じ過ぎるな」とは言わなかったはずです。
 信じると言うことには、二つの意味があります。
 信じてうまく利用するという信じ方と、もう一つは信じて尽くすという信じ方です。
 信じたふりをしてうまく利用するというやり方は、かなり悪質です。
 心の中のことですから相手にはわかりません。自分にもよくわかりにくいところです。
 本当の信じ方とは、尊敬することであり、偽りのないことです。尊敬されて大事に思われることほど、嬉しいことはありません。
 信じられて大事に思われると、人はそれに答えて動きたくなるものです。
 しかし、それをうまく利用しようとすることは、こんな許せないことはありません。
 「友を信じすぎるな」ということは、結局は友は他人ですから、ついそういう心が起きやすいことを、自分に対して戒めた言葉であったのかもしれません。
 自分を信じられない人は何も信じられません。
 信じられる自分を創ることが信じられる友を作ることの何よりの近道ではないでしょうか。


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