コミュニケーション能力

　生まれつき会話がうまいという人はいるわけがありません。
　何ごともすべては練習して上達するものです。
　人生は特に人間関係がうまくいかなかったら、いくら金持になっても幸せにはなれません。
　人とのかかわり方は幼少の頃から勉強をはじめなければならないものですが、人間関係の勉強だけは、一生、毎日練習を積み重ねていかなければならない最も重要なものではないでしょうか。
　不思議なことに耳は二つあって口は一つしかありません。人間は二つ聞いて一つ言うようにとできているのかもしれません。
　「話し上手は聞き上手から」と昔から言われている通り、まずよく聞いて相手の心をよく理解してからものを言わないと、何を言っても逆効果となることが多いものです。
　ただ聞くのではなく、尊敬と親しみの心をもって聞くように心がけていると、相手も話しやすくなって心の窓を開いてくれます。
　コミュニケーション能力は、相手の心を楽しくさせる力が必要です。心を暗くさせる人は失格です。その上に相手から何かを学ぼうとする気持ちがあると、お互いに会話は一層楽しくなるものです。
　たとえ価値観や人生観が違っても、そこに共通のものを見い出した時には意思の疎通は必ずうまくいくものではないでしょうか。