どちらが正しいか

中曽根康弘氏が総理大臣の時、国会で「私はどうなってもよい」と発言したことがありました。

すると、公明党の大久保議員が「今、総理は恐ろしいことを言った」と言って激怒しました。

果たしてこれはどちらが正しいことなのでしょうか。

自分を大切にしない人は、他人をも大切にしないということがあります。

また、自分を大切にすることを考え過ぎるために、人のことなど考えられなくなるということもあります。

石原慎太郎氏は「自分の保身ばかりを考えるこんな国会議員などやりたくない」と演説して辞職しました。

なにごとも捨て身でなければ大事を成し遂げることはできないと思ったからなのでしょうか。

中国の毛沢東氏のところへ友達が遊びに来た時、あまりに部屋が汚いのを見て「世界を掃除しようという人が自分の部屋も掃除できないようでどうして世界の掃除ができるのか」と言ったといいます。

すると毛沢東氏は「世界を掃除しようとするものがどうして自分の部屋など掃除するひまがあるものか」と答えたという話があります。

これはどちらが正しいかと聞かれたら、両方正しいというのが正解かもしれません。

ただ、自分があってみんながあるのではなく、みんながあって自分があると思うことが大切であって、あまり極端に走ることはよくないというのがもっと正解であるのかもしれません。

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