おもいやり

 理屈の多い人からは、人は離れていきます。

 おもいやりの多い人には、人が集まってきます。

 道理や正しさだけが大切なのでないのかもしれません。

 親は世界中を敵にまわしてでも子供を守りたいものです。

 そういう親には命がけで子供はついていきます。

 子供に情をかけただけ子供は大きくなると親に情をかけ

てきます。

 親は子供に道理や正しさも教えなければなりませんが、

情の大切さも教えなかったら、人から愛され慕われる人間

にはなれません。

 理屈を超えた情の尊さや、美しさというものに感動しな

がら人は育っていくものではないでしょうか。

 理屈や道理は人を縛るもので冷たいものです。

 情やおもいやりは相手を認めて守る暖かいものです。

 しかし、情に流されても、増長して横着人間になってし

まうから大変恐ろしいことになり、取り替えしのつかない

ことになります。

 横着になって勝手をするようになると、必ずどんづまり

の運命が訪れます。

 人間の体でいうならば、道理は骨で、情は筋肉や皮膚の

ようなものではないでしょうか。

 人は強くやさしく美しくありたいものです。

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