賢い人と愚かな人

 人間は誰にでも困ることが次々に起きてくるものです。

 だから知恵をしぼってはいろいろな方法を考えるのが普

通です。

 「失敗は成功の母」ともいいますが、失敗をして困るか

らこそ、よい方法を思いついて成功していきます。

 ところが、いくら失敗をしても困ることが起きても困っ

たと思わないでただ耐えるだけで何も考えない人がいます。

 忍耐強い性格ではあるのかもしれませんが、どうすれば

よいかと方法を考えない人は、進歩も発展もありません。

 反省もしないで何も考えないで、ただ耐えるだけでは問

題です。

 人間と他の動物と違うところは、困った時にあらゆるこ

とを考えて次の手を早やばやと打っていくところです。

 それが縄文時代と、今日の文明の違いでもあります。

 しかし、困ってから手を打つようでは実は手遅れなの

です。

 困ってから手を打つ人は年中困っています。

 もっと賢い人は、常に先を予測して先手先手を打ちます。

だから困ることはありません。

 それが本当の賢い人の共通点ではないでしょうか。

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