喜び方の研究(その6)

 毎日自分のことばかりを考える人は、不安の気持がどん

どんと強くなっていきます。

 心が暗くなる人は、自分のことを考え過ぎるからです。

 毎日人のためを考え、人に喜んで頂くことばかりを考え

ていると心はどんどんと明るくなっていくものです。

 商売も自分が儲かることばかりを考えていると、お客様

はだんだんといなくなります。そして遂にはいきづまって

しまい、心は落ちこむことになります。

 儲かることばかりを考えている人は、ものごとが正しく

見えないために、勘違いや思い込みを次々に深めていくこ

とになるからです。

 自分にとって都合のよいことは相手にとっては都合の悪

いものです。

 相手にとって都合のよいことは、自分にとっては都合の

悪いことが多いものです。

 しかし、相手に喜んで頂こうと努力をしている人にとっ

ては、相手の喜びは自分の喜びですから共に喜べることと

なるはずです。

 共に喜べることは何ごとも順調にいきますが、どちらか

一方しか喜べないことは決して長続きはしません。

 お客様を喜ばせれば繁昌して自分が得をするように、喜

びというものは、まず相手に十分に与えてこそ、喜びは山

彦のように自分に返ってくるものではないでしょうか。

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