「喜び方の研究(その1)」

 食事をする時に、おいしいおいしいと言って食べると、一層おいしくなってきます。

 お風呂の中で、あゝいい気分だと言っていると、もっともっといい気分になってきます。 

 笑うからおかしくなるのであり、泣くから悲しくなってくるものであるといわれます。

 スポーツの練習でも何でも、形から先に覚えていきます。

 形を基本通りに完全にマスターしなければ、必ず先で上達が止ってしまいます。

 喜び方も、基本通りに立派な形の喜び方が大切ではないでしょうか。

 美しい喜び方をしていると誰もが見とれてしまうものです。

 本人も喜び気分に陶酔していきます。

 お酒も酔ったふりをしてしゃべっていると、本当にいい気分になって酔いがまわってきます。喜び方は少しオーバーぎみの方がよいのかもしれません。

 最近「癒し」という言葉が流行していますが、癒しというものは自分自身の心の中に満足気分が充満してくると自然に心は癒されてくるものです。

 上手な喜び方、美しい喜び方、そして幸せを演出する喜び方を練習していると、上手になればなるほどまわりの人もうれしい気分になってきます。

 喜びはみんなと一緒に喜ぶと、二倍も三倍も大きく感じてくるものではないでしょうか。

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