「反抗期」

 便利さと豊かさを求めて人々は生きてきました。

 その結果、先進国を見ると家族の絆が切れ始めています。 

 そして自分さえ良ければ良いという人が増えてきました。

 「自由」と「わがまま」の区別がつかない為か、子供を放任して親は何も言わないでただ認めてやることがよいことだと、みんなが勘違いをしているところに問題があるのではないでしょうか。

 何でも自分の好きにやってよいという風潮が流れています。

 自分の思いがみんな通るから反抗するものがなくなりました。

 反抗期になっても反抗するものがありません。

 親と意見が違ってぶつかりあって、子供は磨かれ成長していくものですが、親が子供の言いなりでは「のれんに腕押し」です。

 まるで宇宙遊泳をしながら大きくなっていくようなものです。

 その結果社会に出ても無気力な人間になっているのが現状です。

 人から何かを言わなければ自分からは何もできないといういわゆる「指示待人間」が今増えています。

 反抗期があって自主自立ができ、独立心ができていくものです。

 子供は反抗と依存を繰り返しながら一人前の人間に育っていくといわれます。

 まるで動物を育てるかのようにエサだけを与えて勝手気ままにさせていると、やがて自分さえよければよいという人間ができあがり、家族の絆が切れてしまうことになるのではないでしょうか。

 親は子供を恐れず逃げることなく、命を張って育てる誠の心が絶対に必要なことではないでしょうか。

 殿様扱いやお姫様扱いをして育てたら、社会では通用しなくなって、乞食に落ちるしかありません。

子供 親の育てようにある。

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