「健康な心とは」

 理屈の多い人からは誰もが離れていきます。

 道理は振りかざすものものではなく、情の中に隠れていなければならないものではないでしょうか。

 人間はこうあるべきだということをいつも言われると窮屈になります。

 人は誰でも自分の泳ぎ方で生きていたいものです。

 道理にしばられて生きることは不可能です。

 人間は道理には関係のない喜怒哀楽があるからゆとりの気持ちを持つことができます。

 ゆとりの気持ちの時に人は幸せを感じられるものではないでしょうか。

 感情は筋肉や皮膚のようにやわらかく美しいものです。

 理性は骨のように全体をしっかりと支えるものです。 

 どんなに立派な骨でも、表に出ると傷ついたり折れたりしてしまいます。

 理性は骨ですから、感情である筋肉の中に隠れていなければならないものではないでしょうか。

 そうしたバランスのとれた状態の時にはじめて人間関係はスムーズに流れます。 

 健康な心とは、どんな人とも人間関係を楽しいものにできる状態のことをいうのではないでしょうか。