「水の心になれば病気は治る」

 「水は自らの姿を消して万物の命となる」という言葉があります。

 水は自分の形にこだわらず、自分を無にして相手に溶け込んでいく性質があります。

 そして黙って相手の命を支えます。

 水のないところには生命はありません。 

 生き物にとって水は命の恩人ですが、水はそれを当たり前のように相手の中に溶け込んでいき相手に元気を与えます。

 まさに水の心は神の心というべきものではないでしょうか。

 人生の達人といわれる人や、その道を極めた人は、この水の心を持っています。

 低いやさしい心でどんな相手にも添いきって相手をイキイキとさせる力を持っています。

 慢心やおごりがないから、誰もが受け入れたくなります。

 その道を極めた人は自分に対する厳しさがあるから、自分を殺せるのかもしれません。

 未熟な人は自尊心が強く、人に対して格好をつけようとするところがあるから威張ったり、高慢な態度をとったりします。

 水のように低いやさしいやわらかな心になると人間関係は誰とでもうまくいくはずです。

 病気と心は深い関係がありますが、この水の心になれたら人間は病気にはならないのではないでしょうか。