「中庸は徳の然らはところなり」

 石原慎太郎氏は「国会議員は国民の為に働くべきものであるのに、自分の身を守る保身のために働いている」と怒って国会議員を辞めたことがありました。

 中曽根康弘氏が総理大臣の時「私はどうなってもよい。国家国民の為ならば」と発言したところ、野党から「今総理は恐ろしいことを言った」と大変な攻撃を受けたことがありました。

 その後、中曽根総理はNHKの新春対談で、「中庸は徳の耐えらしむところである」と孔子の言葉を引用して自分の考え方を国民に語りかけたことがありました。

 商売でもお店が倒産してまでもお客様に喜んでいただきたいというのも間違いであるし、また石原氏の言うように自分が儲けることばかりを考えているのも大間違いです。 

 自分を大切に思うように、人も大切に思える人間になるという考え方が一番正解なのではないでしょうか。 

 人のために自分はどうなっても良いというのは立派かもしれませんが、しかしそれは人もどうなっても良いというk持ちにいつなるかもしれない恐れがあるではないでしょうか。