「妻たちの逆襲」

 「われ鍋にとじぶた」といって配偶者は分相応の人が良いという例えがあります。

 自分よりも以下の人間だと思うとつい軽蔑することがあります。

 軽蔑をする方もされる方もはじめは耐え続けますが、いつの日にかどちらからともなく必ずキレてきます。

 女房の不作は一生の不作だというが、俺の人生が成功しなかったのはお前のせいだと思ったり、言ったりします。

 言われた方は晩年になって、今までバカにされた敵討ちを命がけでやるようになります。

 「あなたが会社を辞めたから、私も結婚やめます」と、今熟年離婚が増えています。

 どちらか一方だけが優位な立場にいつまでも立ち続けるというわけにはいきません。 

 病気になることもあれば、仕事がうまくいかないくなることもあります。

 子供を味方にして夫を総攻撃をすれば、一家はバラバラになることもあります。

 妻たちの逆襲です。

 人間は、いつ自分の方が弱い立場になっても、助けてもらえるだけのつとめを若い時からしておくのが夫婦円満の秘訣というものでもあるのかもしれません。