「叱り方」

 素直でハイハイとよい返事をする人は叱りやすいので、つい気軽な気持ちで叱ってしまいますが、そういう人に限って意外に傷つきやすいものです。

 叱られると、自分という人間そのものを否定された気持ちになるので、傷つくのが普通です。 

 軽蔑と受け止められたらいつまでも忘れられません。 

 へたな叱り方は逆効果になります。

 上手な叱り方とは、見事に的中させるのではなく、遠回しに言ったり、他の話をして本人に気づかせることです。

 人間性の否定と誤解をされないように気をつけて、自尊心を大切にすれば、いいことを聞いたと喜ばれるかもしれません。

 それは元気を与え、希望を与えることでもあります。

 やる気を起こして、ますます前向きの勇んだ気持ちにしてあげることが、一番の目的であるはずです。 

 叱るよりも、長所を伸ばしていけば、短所が独特の長所に変わることもよくあることです。

 いやみを言うよりも、信頼されて感化させることの方が一枚も二枚も上なのではないでしょうか。