「親は川上、子は川下」

 人間の限りない欲望が、川や海を汚してしまいました。

 川上で水を汚すと、川下にいる人達は非常に困ります。

 水ほど便利の良いものはないから、いろいろな使い道があり、つい水を汚してしまいます。

 親が川上で水を汚せば、川下にいる子供が困ることになります。

 親が自分さえよければよい、今さえよければよいと思ってやっていると、必ず水を汚すようなことになります。

 その水の汚れを子供が全部引き受けなければならないという運命の法則があるとしたら、親の責任は大きいものがあります。

 昔は「親のまいた種が子供に生える」とよくいっていましたが、今日では「親が川上で水を汚せば、川下にいる子供は困ることになる」といったほうがわかりやすいのかもしれません。

 親はゴミを取り除き、汚れた水を濾過して、子供や孫の代にはきれいな水を流してやりたいのが親心です。

 自然の法則は完璧にできています。

 信仰は子供のためにするものではないでしょうか。